革新的なプレートデザイン

AsyMatrix®は、SWEPのBPHE向けの革新的な非対称プレートデザインテクノロジーです。この非対称のチャンネル構成は、冷却側への熱の伝達を最大にし、二次側での圧力降下を最小にする巧みな組合せを実現します。これによるエネルギー効率性の向上と、従来の熱交換器に比べ改善された構造原料の使用により、適切なアプリケーション内でより持続可能なソリューションをもたらします。

チラー

動作方法

高い冷却容量を達成するために、チラー内の流体の流量は高くなっています。しかし、この大きな流量が圧力低下を増加させ、ポンプ動作のために更に大きなエネルギーが必要になります。これによりシステム全体の効率が低下します。
AsyMatrix®は、優れた熱伝達を維持しながら、二次側の圧力低下の低減を可能にします。

利点

  • AsyMatrix® BPHEの性能は圧力低下によって制限されず、使用するプレート数を少なくすることができます。
  • AsyMatrix®の技術により、内部管路の保持容量が最大で30%ほど低減されます。
  • AsyMatrix®はR410Aのチャージを低減し、冷却費用を節減し、メーカーが欧州の環境規制に適合しやすくします。
  • 狭い冷却チャンネルが、熱伝達と効率を向上させます。
  • 圧力低下が(通常のチラーの場合、DP400と比較して約30%ほど)低くなります。これは二次側の流体ポンプの負荷が低下し、COPが向上することを意味します。


事実

蒸発温度を1Kほど増加させることにより、DP300はチラーのCOP/EER値の3%の改善に貢献します。

200kWの負荷で、3000運転時間/年のチラーの場合、年間で約5000kWh、すなわち約EUR 500の節減になります。

DP300は12.5kW/m2の高い熱負荷容量を持ちますが、これは比較可能な従来のBPHEよりも約25%ほど材料が少ないことを意味します。

国内用ガス・ボイラー


利点

AsyMatrix®は、以下の特徴を持つ熱的に異なる2つの側面を備えた、非対称の真のソリューションを提供します:

  • タップ水側の熱伝達性を向上
  • セントラルヒーティング側の圧力低下を減少
  • 必要なプレート数を低減
  • 従来技術よりも更に小型化
  • 小型で軽量のBPHEは、セントラル・ヒーティング回路で必要なポンプ容量が小さくなることを意味します。

事実

AsyMatrix®の効率の高さを右側に示しますが、E5AS(AsyMatrix®技術を採用)とE5TおよびE6Tをボイラー用途で比較し、当社のBPHEの3倍の圧力低下でシミュレーションしたものです。

AsyMatrix®の利点


より少ない原料とエネルギーで、より優れた性能と効率を実現

非対称BPHEでは、熱交換器を流れる質量は対称型のものと同じですが、プレートの非対称パターンによって両端で最適な圧力と熱伝達が達成されます。このように、圧力低下を最適化することは、無駄なエネルギーを低減することを意味します。

AsyMatrix®には、以下のような多くのメリットがあります。

  • 更なる高容量
  • より高い性能
  • 使用エネルギーの少ない、より小さなポンプ
  • より小さい設置面積