EcoDataCenter sets high standard for sustainability

さまざまな情報源からの推定によると、データセンターは世界の温室効果ガス（GHG）排出量の2〜5%を占めているとされています。また、冷却システムは、一般的なデータセンターで消費される電力のほぼ40%を占めます。効率的な冷却システムを導入し、維持することで、運用コストとエネルギー使用量を大幅に削減できます。世界で最も最適化されたデータセンターの多くにおいて、主要な構成部品として SWEPのろう付け式プレート熱交換器が採用されています。

 
データセンターにおけるさまざまな冷却方式の例

次世代のデータセンター

スウェーデンの不動産会社Areimが所有する EcoDataCenterは、次世代データセンターの最先端を行きます。同社事業の焦点は、持続可能性、世界最高水準のセキュリティとパフォーマンス、そして競争力の高い総所有コスト（TCO）の実現です。同社はストックホルム北西部のファールンに本社を置き、ストックホルム市内中心部に2つ、さらにスウェーデン最北端の北極圏に2つの拠点を構えています。

さまざまなサービスを組み合わせて顧客へ提供することで、同社は可用性、持続可能性、コスト効率を顧客固有のニーズに適応させることができます。顧客は、セキュリティに対する要求が高いスウェーデンの公共機関から、膨大なデータ処理能力を必要とするハイパフォーマンスコンピューティング（HPC）を手掛ける自動車業界のトップ企業まで、幅広い層にわたります。EcoDataCenterは、事業のあらゆる側面において高い倫理基準を適用しており、暗号通貨事業の顧客とは取引を行いません。

 

EcoDataCenterのファールン事業部のセールス＆マーケティング担当であるTimy Vikström氏は次のように語ります。

「環境の持続可能性に加えて、EDC（EcoDataCenter）は組織全体の多様性と平等性にも焦点を当て、事業のあらゆる側面に高い倫理基準を適用しています。」

ファールンのEcoDataCenterが使用するエネルギーは100%再生可能で、そのうち75%が水力、25%が風力発電です。SWEPは、B220、B320、B85シリーズのろう付け式プレート熱交換器を10台提供し、ファールンデータセンターのエネルギー効率を最大化する上で重要な役割を果たしています。これらの熱交換器の中には「フリークーリング」と呼ばれるプロセスを実行するものもあります。フリークーリングは、機械式冷凍装置の代わりに自然水を使用することでデータセンターの温度を下げます。 緯度や標高の高い地域の外気は、特定の季節や時間帯によっては、データセンターの機器から発散される空気よりもかなり温度が低くなることがあります。冷たい外気をろ過して加湿し、それを熱交換器を通して水回路に変換してデータセンター内部で使用することで、特に乾燥した涼しい気候では、稼働時間の大部分で機械式冷却の使用を減らすか、なくすことができます。

凝縮器からの熱回収

SWEPのろう付け式プレート熱交換器のもう一つの用途として、チラーの凝縮器からの熱回収があります。このチラーは、低温冷却回路で冷水を生成し、その冷水はバッファータンク、バッテリー室、およびオフィス空調に使用されています。ファールンでは、ろう付け式プレート熱交換器を使用して30～32℃の余剰熱をデー タセンターから近くの地方自治体電力会社Falu Energi & Vatten ABに送り、ペレットの生産に役立てています。将来的にはヒートポンプを導入し、温水の温度を自治体の地域暖房に適した90℃まで上げることも可能です。

 
中間冷却器としてのSWEP B220HB220H

業界の効率を最大化するための重要な役割

EcoDataCenterによる、持続可能性に関する説明責任への取り組みは業界をリードしています。同社は、気候に影響を与えるすべての重要な要素を考慮し、温室効果ガスプロトコルに基づく気候計算を使用して、ファールン工場の気候への影響を証明することができます。データセンターの稼働でダウンタイムが生じると、事業運営に大きな損害が出るため、高効率で信頼性の高い冷却システムの需要が急速に高まっています。そして、SWEPのろう付け式プレート熱交換器のような重要な技術が、データセンター業界の効率を最大限に高めるために、現在も将来も、非常に重要な役割を果たしています。

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