All Valve Industries、温水送り出し効率改善に挑むスウェップに協力

All Valve Industries、温水送り出し効率改善に挑むスウェップに協力

設計温度維持の目的で温水を配管システム内で循環させることは、大半の住居用および商業用多層式建物では標準的に行われていることです。

これらの建物では、温水は一般的にボイラー室から建物の各所へ垂直に上へまたは下へと循環させられます。温水を中央の主管から離れた機器へ送り出す必要がある場合、目的の場所に届くまでの時間が長くなります。また冷水も無駄になります。

現在最も一般的な解決策は、電熱線を使用してこれらのデッドレッグの温度を維持するか、建物内のライザーの数を増やすことです。どちらのオプションも、コスト、パフォーマンス、実施に関して多くの欠点があります。All Valve Industries は、このような分野で改善の機会を見い出しました。

All Valve Industries は、圧力、流量、温度、環境制御、測定、および監視システムにおいて、オーストラリアを率先する革新的な専門開発および提供を行う企業です。世界的に実績の高いメーカーパートナーと協力して、配管や水道を含むさまざまな産業にサービスを提供しています。

                 

All Valve Industries の革新的なソリューションは、H-Box にあります。各階の水道メーターの後段に装置を設置し、その階のアパートに温水を循環させます。組み立て済みのユニットは、熱交換器、ポンプ、デジタルタイマー、膨張タンク、特別に設計された新しい自動停止バルブ、およびシステムが正常に動作するために必要なその他すべてのコンポーネントで構成されています。

  

スウェップ社は、HVAC(暖房・換気・空調)および産業用アプリケーション向けろう付け式プレート熱交換器の世界有数のサプライヤーです。スウェップBPHE は、快適な生活環境を確保する住宅用途での信頼性の高い性能に関する実績を誇ります。スウェップBPHE は、一次中央の垂直ライザーから各フロアの二次循環システムに熱を伝達することにより、システムの中心的な役割を果たします。このシステムは、複数のマンションに対応できます。このアプリケーションでは、H-Box マルチゾーン ソリューションに設置されたスウェップB12MT×14 と、H-Box シングルゾーン ソリューションに設置された B80×54 がAll Valve Industries の期待に完全に応えます。

「熱交換器は、システム機能を可能にする構成の重要な一部です。これがないと、圧力制御バルブと水道メーターの両方が循環システムで障害となるため、温水を循環させるために必要な効率的二次ゾーンを作リ出すことができませんでした」と、All Valve Industries のマーケティングマネージャー、Daniel Dillenbeck(ダニエル・ディレンベック)氏は言います。All Valve Industries がパートナーとしてスウェップを選んだ理由を尋ねると、氏はスウェップBPHE がもたらす効率と信頼性を高く評価したからだと言います。

新しいソリューションでは、各 H-box は最大10棟とするアパートの温水温度を維持し、アパートあたり年間数千リットルの水を節約することができます。H-box を後付けしたプロジェクトの最近のケーススタディでは、各アパートが平均して年間最大 16,000 リットルの水を節約したことが判明しました。これは、より少ないものからより多くを生み出すという SWPE の理念に沿うものです。さらに、温水が出るまでの時間がわずか数秒に短縮され、居住者の生活がより快適で便利になります。

H-box ソリューションの根底にある効率改善のコンセプトは、スウェップと All Valve Industries の両社が目指すものです。両社は今後も協力して新しい可能性を切り開くことで、困難な課題に立ち向かっていきます。