廃棄物をエネルギーへ - スウェップ社がLyngby Kraftvarmeværk A/Sで51MWを変換

廃棄物をエネルギーへ - スウェップ社がLyngby Kraftvarmeværk A/Sで51MWを変換

Vestforbraendingは北欧で最大の廃棄物管理業者です。この企業は60万トンの年間処理能力で廃棄物からエネルギーを生産する熱電併給発電所を所有・操業ししています。この発電所はコペンハーゲン地区の地域暖房システムと相互接続されているため、生産された熱はすべて活用されます。

世界トップのブレージングプレート式熱交換器(BPHEs) メーカーであるスウェップ社は、このプロジェクトと密接にかかわってきており、8機の並列設計B649 BPHE完全搭載ユニットを提供しました。つまり、イラストが示すように最大プレート数の4列のB649x  2 機がずらりと並んでいることになります。

bphe swep

ユニットは通常1~2列で稼働していますが、4列すべて稼働状態で最大51 MWまでの全負荷に対応できます。このユニットはVestforbraending I/Sからの熱をLyngby Kraftvärme A/S供給用に変換し、蓄熱タンクを介してDTU –Danish Technology Institute (デンマーク技術開発研究所) 内へ送っています。  また、リバースモードでシステムを稼働することも可能です。つまり、Lyngby KraftvärmeはVestforbraending I/Sに余剰エネルギーを販売することもできるのです。

Vestforbrændingでの廃棄物焼却から産出されるエネルギーの80%は地域暖房に使用され、20%が電力になります。廃棄物焼却から生産される地域暖房は、ほかの暖房形式と比べかなりCO2排出量を抑えられます。

Vestforbraending 30年前に天然ガスと地域暖房との間で市場が共有されて以来、数多くの仮説が変化してきました。今ではより多くのエネルギーが廃棄物から生産され、CO2排出量削減などの優先順位が高くなっています。したがってVestforbrændingRambollに、暖房計画戦略を作成し、Vestforbrændingおよびデンマーク社会のための低コストソリューションを特定するよう求めました。戦略から、大型の天然ガスボイラーを地域暖房に置き換えると非常に採算性が高く、合計で年間約350,000
MWh
にもなることがわかりました。Vestforbræding向けのプロジェクトの採算性は内部収益率が20%以上に相当し、これは貸付金利の約4%よりもはるかに大きい割合です。

Rambollのねらいは最も効果的で環境に優しいエネルギーソリューションを提供するシステムを設計することでした。スウェップ社のBPHEはこのプロジェクトに含める選択肢としてふさわしいものでした。高効率で設置場所が非常に省スペースなおかげでコスト効率が非常に高いうえに、BPHEは抽出および処理が環境に大きな影響をもたらす原材料の使用を最小限に抑えます。

VestforbraendingBPHEを提供するための契約獲得はスウェップ社にとっての主要な突破口となり、また供給の適切な範囲を特定するための弊社の慎重な準備に対する報いと評価にもなりました。また弊社は細心の注意と想像力をもって詳細なリスクアセスメントにも取り組みました。

eight fully loaded B649 BPHE